ジョージ・ウォーレス, ドン・キース「Hunter Killer(Firing Point改題、邦訳:『ハンターキラー潜航せよ』早川文庫)」

こんばんは、皆様、三頌亭です。たまった積読本の消化期間ですw。今ちょうど映画をやってるところでしょうか.。いわゆる潜水艦モノのポリティカル・アクションです。作者のジョージ・ウォーレスのほうが原潜の艦長さんをやっていただけあって、潜水艦関連の描写はリアルかつスリリングで素晴らしいです。ただこの手の作品としてオリジナルな発想は並行して描かれるロシアン・マフィアによる金融テロのストーリーでしょう。ニューヨークの証券取引所のコンピューターにチートなプログラムをまぎれこませて、株式の大暴落を引き起こさせようとする発想がいいですね~。プログラムのコードネームが傑作で「OptiMarx(最適化マルクス)」といいますww。というわけで勧善懲悪&お決まりのストーリーですが、まずまずの作品でした。因みに英文は大変読みやすい作品です・・・(^^;)。

出版社紹介

ロシア海軍原子力潜水艦が北氷洋で沈没。救助に急行したアメリカ海軍原潜も現場で攻撃を受け、犠牲となった。すべてはロシア海軍提督ドゥロフの謀略だった。クーデター実行のため、米ロ間に緊張状態を作り出そうというのだ。異変を察知した米海軍は新任艦長グラスが率いる原潜トレドを現場海域に派遣し、同時にロシア艦隊基地へ特殊部隊を送る。その彼らの眼前で、事態は思わぬ展開を見せた!潜水艦アクション超大作。」

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ハンターキラー潜航せよ 上巻

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ハンターキラー潜航せよ 下巻

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Hunter Killer