クレイグ・トーマス「ファイアフォックス・ダウン」

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日は以前紹介したクレイグ・トーマス「ファイアフォックス」の続編、「ファイアフォックス・ダウン」です。三頌亭は航空冒険小説の雄編だと思ってまいりました。続編というのは難しいものでたいていの場合は正編より落ちるというのが常なのでありますが、「ファイアフォックス・ダウン」は例外中の例外、続編のほうが面白うございます。作者・クレイグ・トーマスの小説家の意地というのが感じられる傑作となっております。イギリスお得意のスパイアクションの変種なのですが、ル・カレなどと違って「しんねりむっつり」したところがないですw。

書評(東京創元社の方)
http://honyakumystery.jp/1447715450
なかなか良くて面白いです!

出版社紹介
ファイアフォックス (ハヤカワ文庫NV)
「最高速度マッハ5以上、レーダーを無力化し、ミサイルを脳波で操るミグ31ファイアフォックス。ソ連が開発したこの最新鋭戦闘機は、西側に計り知れぬ脅威を与えた。かくてCIAとSISは、機の秘密を奪うべく大胆不敵な作戦を立案する。厳重な警戒網を突破して、ファイアフォックスを盗み出そうというのだ。任務に赴くのは、傑出した操縦技術を持つ米空軍のパイロット、ミッチェル・ガント。輸出業者に変装した彼は、単身モスクワへ潜入するが…!驚異の戦闘機をめぐって展開する白熱の攻防戦―サスペンス溢れる冒険小説の雄篇。」

ファイアフォックス・ダウン〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)
英米情報部の密命を帯びた米空軍パイロットのミッチェル・ガントは、ソ連が開発した最新鋭戦闘機ファイアフォックスの強奪に成功した。だが、追跡機との空中戦で被弾したファイアフォックスは燃料漏れを起こし、中立国フィンランドの凍結湖に不時着した。消えた最新鋭戦闘機を手中に収めるべく、必死の捜索活動を展開する英米ソ連。一方、ガントはソ連軍に捕えられ、尋問のためにモスクワのKGB研究所へと送られた。」

ファイアフォックス・ダウン〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)
KGBの研究所から脱走したガントは、CIAの女性工作員アンナに窮地を救われた。彼女は、ガント逮捕の指揮をとるプリャービン大佐の恋人だった。ガントとアンナは陸路でフィンランドとの国境へ向かうが、これを察知したプリャービンは単身で二人の後を追う。一方、英米よりも一歩遅れて最新鋭戦闘機の所在を突き止めたソ連側は、奪還部隊をフィンランドへ侵入させた…。傑作航空冒険小説『ファイアフォックス』の続篇。」

 

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クレイグ・トーマス「ファイアフォックス・ダウン」

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クレイグ・トーマス「ファイアフォックス」