『魔法科高校の劣等生(32) サクリファイス編/卒業編 』(電撃文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。『さすおに』最新刊です。一応、本巻をもって堂々の完結でございます。連載から10数年長かったですね~。長きにわたって破綻なくプロットを積み上げる作者のエネルギーとその熱意を素直に称賛したい三頌亭です。ところでこれで本当に完結かというとそこは商魂たくましい出版社のことですから・・・、すでに続編が用意されているようですねw。

ところで余計なことを一つ。三頌亭が初めてこの作品を読んだのは2巻が発売されたころです。一読、「こりゃあ、作者はあんまり年が私と変わらないんじゃあないか?」と思ったのを憶えています。ライトノベルの作者としては最年長でいってよければ「おじさんおばさんのためのライトノベル」でありますw。これを全年齢層になじませたところに作者の苦労があったのではないかと思います。またこの機会にさらに言っておきますが、三頌亭はこの作品は一昔前の「サラリーマン小説」の変形であるのが人気の秘密ではないかと思っています。

 

出版社紹介

『劣等生の兄と優等生の妹の波乱に満ちた『高校生編』堂々完結!。達也の元に届いた九島光宜からの挑戦状。パラサイトを制御下に置くだけにとどまらず、かつて達也を苦しめた周公瑾の知識も獲得した光宜は、病身という唯一の欠点すら克服し、日本へ戻ってきた。

彼の狙いはただ一つ。愛する少女・水波の救済。

一方、水波を救いたいと願う達也と深雪の気持ちもまた光宜と同じだった。しかし、両者の信念の違いから、激突は避けられそうになかった。名実ともに『最強の魔法師』となった達也と、人外と亡霊の力を宿した『最強の敵』となった光宜。二人は、決戦の地、東富士演習場で激突する! 魔法科高校入学から三年。達也と深雪が過ごした波乱の高校生活に、ついに幕が下りる。そして、二人の恋の行方は――。』

 

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魔法科高校の劣等生(32) サクリファイス編/卒業編