『痛みかたみ妬み - 小泉喜美子傑作短篇集』 (中公文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。これも少し前に読んだ本です。小泉喜美子の本を読んだのは前のブログでも紹介したのですがずっと昔のことです。ただ読んでなかった単行本がいくつかありまして気にかかってました。そのうちのひとつがこの作品集です。本格ミステリが好きな方にはそれほど面白くないかもしれませんが、三頌亭は好きでよく読んだものでした。さてこの作品集ですが、三頌亭は「影とのあいびき」が面白かったです。ミステリ作品というわけではありませんが、夢をみるような不思議さと主人公のマジシャンめいたキャラクターが素晴らしいです。皆様はいかがでしょうか?

 

ご参考までに最近復刻された小泉喜美子作品のリストをお示しいたします。

『血の季節』[2016年8月:宝島社文庫

『殺人はお好き?』[2017年2月:宝島社文庫

『痛みかたみ妬み』[2017年3月:中公文庫]

『殺さずにはいられない』[2017年8月:中公文庫]

『月下の蘭/殺人はちょっと面倒』[日下三蔵編、2018年2月:創元推理文庫

『女は帯も謎もとく』[2018年6月:光文社文庫

『殺人は女の仕事』[2019年1月:光文社文庫

『ミステリー作家の休日』[2019年9月:光文社文庫

『ミステリー作家は二度死ぬ』[2020年5月:光文社文庫

 

『痛みかたみ妬み - 小泉喜美子傑作短篇集』収録作品

『痛みかたみ恨み』(1890年)より、 

 「痛み」

 「かたみ」

 「妬み」

 「セラフィーヌの場合は」

 「切り裂きジャックがやってくる」

 「影とのあいびき」

『またたかない星』(1979年)より「またたかない星」、「兄は復讐する」。

 単行本未収録の二編として「オレンジ色のアリバイ」、「ヘア・スタイル殺人事件」

出版社紹介

「先生、ごめんなさい……。痛みと後悔に苦しむ少女が知らぬ真実(「痛み」)。裕福な人妻はなぜホテルで突然命を絶ったのか?(「かたみ」)。天才舞踊家をずっと見つめてきた女の心裏は(「妬み」)。息詰まる駆け引き、鮮やかなどんでん返し。人生の裏も表も知る大人のためのミステリー。入手困難・幻の短篇集の増補復刊。〈解説〉日下三蔵

 

 

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痛みかたみ妬み - 小泉喜美子傑作短篇集