こんばんは、皆様、三頌亭です。引き続き日下三蔵氏編集の小泉喜美子傑作短篇集「殺さずにはいられない」です。この本はボーナストラック読みたさに買ったものですw。「客にはやさしく」以下6つのショート・ショートですね。その他の収録作品は青樹社の新書版・同名タイトルからの収録です。どれもなかなか面白いのですが、私の記憶に残っているのは「髪」「殺人者と踊れば」「殺さずにはいられない」の3作品です。過去記事ですが下記に寸評があります。
小泉喜美子「またたかない星(スター)」
http://kms130.livedoor.blog/archives/20359917.html
記事中の「殺さずにはいられない」の男女を入れ替えた別バージョンというのは「コメディアン」(新評社)収録の「ヒーロー」で和製ハードボイルド作品になっています。「殺人者と踊れば」などでもそうなのですがこのひとのハードボイルド風の作品はどことなく落語の世話物っぽい雰囲気があるのが愛嬌ですw。
出版社紹介
「推理作家が親友に古今東西の「殺し方」を話したその晩、人が殺された。驚きの方法で…(「冷たいのがお好き」)。昔の恋人を消す計画を練っていた男が落ちた陥穽(「殺さずにはいられない」)。幻のショートショートを含む傑作短篇集第二弾。著者選「ミステリーひねくれベスト10」も収録する。〈巻末エッセイ〉山崎まどか〈解説〉日下三蔵」
収録作品
「尾行報告書」
「冷たいのがお好き」
「血筋」
「犯人のお気に入り」
「子供の情景」
「突然、氷のごとく」
「殺人者と踊れば」
「髪」
「被告は無罪」
「殺さずにはいられない」
「ミステリーひねくれベスト10」(エッセイ)
「客にはやさしく」
「投書」
「ボーナスを倍にする方法」
「ご案内しましょう」
「ありのまま」
「プロの心得教えます」