笹沢左保「流れ舟は帰らず (木枯し紋次郎ミステリ傑作選)」 (創元推理文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日は笹沢左保の「木枯し紋次郎」です。70年代初めのテレビドラマがあまりにも有名なので原作は読んだことがないという方のほうが多いのではないかと思います。かく言う三頌亭も読んだのはだ学生になってからですw。ミステリ作家としての笹沢左保には非常にたくさんの秀作ミステリ作品があるのですがあまりにも作品数が多いためか、レビューして傑作選を作ろうという方が悲しいかなおられません。「木枯し紋次郎」は時代小説ではありますが非常にミステリ色の強いエピソードが多くて大変面白いです。新しく創元推理文庫から傑作選が出ましたのでお知らせしておきます。

 

出版社紹介

「三度笠を被り長い楊枝をくわえた姿で、無宿渡世の旅を続ける木枯し紋次郎。己の腕だけを頼りに、人との関わりを避けて孤独に生きる紋次郎だが、否応なしに旅先で事件に巻き込まれてゆく。幼なじみの身代わりとして殺人罪を被って島送りになった紋次郎が、島抜けに参加して事件の真相を追う第1話「赦免花は散った」。瀕死の老商人の依頼により、家出した息子を探す「流れ舟は帰らず」。宿場を脱走した女郎たちとの逃避行の意外な?末を綴る「笛が流れた雁坂峠」。ミステリの巨匠が描く、凄腕の旅人にして名探偵が活躍する珠玉の10編を収録。」

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笹沢左保「流れ舟は帰らず (木枯し紋次郎ミステリ傑作選)」