佐島勤「続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー(5)」 (電撃文庫:2022)+α

こんばんは皆様、三頌亭です。お久しぶりですw。今日はいつも読んでる佐島勤「メイジアン・カンパニー」の第5巻です。いままで、たくさん書いてきたキャラクターを縦横に使っての冒険小説と行きたいのが作者の本音ではないかと三頌亭は思っております。場面もマルチスクリーンのように変わってなかなかにぎやかで、面白いです。欲を言えば欠点は主人公がチート級の能力の持ち主なので上手く冒険になりにくいことぐらいでしょうか?。苦労して達成するという達成感が少し薄いですねww。今後に期待の出来る作品です。

 

さて、ここからはちょっと気になる最近の出版から・・・。国書刊行会のマッコルラン・コレクションです。生前の澁澤龍彦氏がくりかえし「マッコルランは現代に甦るべきだ」といっていたことをご記憶の方もおありでしょう。ある古書店のご主人に聞いたお話ですが、そのご主人は彼がなくなる少し前にマッコルランの「女騎士エルザ」を探しているらしいのでプレゼントしたことがあるそうです。後日、礼状が来たらしいのですがそれには「マッコルランの「国際的ヴィーナス」がもっとも好みだ」と書いてあったそうです。

 

現在、国書刊行会から全四巻の予定でマッコルラン・コレクションが刊行中です。「国際的ヴィーナス」は「世界を駆けるヴィーナス」という邦題で現在配本中です。アールデコの文学、レトロなモダニズムのお好きな方はいかがでしょうか?。

 

出版社紹介「北の橋の舞踏会・世界を駆けるヴィーナス」

ロシア革命の不安を背景に現れる美貌の密偵と放浪インテリ乞食集団……奔放過激な幻想や黒いユーモアが爆発する幻視的予言の書『世界を駆けるヴィーナス』。夜と海と砂丘の探偵小説『北の橋の舞踏会』。推理小説の要素を兼ね備えた傑作長編2編に、澁澤龍彦が短編『マドンナの真珠』の藍本とした幽霊船綺譚『薔薇王』を併録。」

佐島勤「続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー(5)」

北の橋の舞踏会・世界を駆けるヴィーナス