D・M・ディヴァイン「そして医師も死す 」 (創元推理文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。最近読んだD・M・ディヴァインの『兄の殺人者』に続く第2長編です。この人の作品は長編で全13作品といいますから、活動期間に比して多くはないです。現在、創元推理文庫にて13作品中9作品が翻訳されていてコンプリートももう見えてきました。どの作品も非常に丁寧に書かれておりまして、まあ作品数が少ないの頷けなくもありません。ところで本作「そして医師も死す 」も、非常に巧妙に書かれております。目の間に犯人のヒントがぶら下げられているのに最後まで気づかずに読んでしまいましたw。ともあれクラッシックなミステリーがお好みの方、いかがでしょうか?

 

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D・M・ディヴァイン「そして医師も死す 」01

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D・M・ディヴァイン「そして医師も死す 」02

 

アニメ「虚構推理」

こんばんは、皆様、三頌亭です。今年になってから放映してるアニメです。実は少し楽しみにしてました。いま第4話くらいですが、マンガ版と同じく無難にまとまってるようでよかったです。それにしても七瀬かりん(鋼人七瀬)による劇中歌「火炎放射器とわたし」・・・題がすごいですねw。因みに漫画の作者・片瀬茶柴さん、同人での作品「四畳半バニィー」・・・バニーガール衣装の幽霊が憑いた部屋に大学生が住み始める物語なんですがすこしだけ「琴子と九郎」を彷彿とさせるところがあって・・なるほどなあと感心いたしました。

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アニメ「虚構推理」

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四畳半バニィー

 

Pythonをやってみたい

こんばんは、皆様、三頌亭です。これまたプログラム関係のお話。ちょっと画像解析をやる必要があったりするのでPythonを勉強してみたいとよく思います。大した解析ではないので今はほかのプログラムにて代替してますw。ところでPython関連の数理モデルのページをいろいろ見てますと、感染症数理モデルの記述がありました。統計モデルはいろいろ読んだけど、こちらのモデルはあんまり勉強しなかったなあと少し後悔してますw。
Pythoによる感染症数理モデル(SEIRモデル)
https://qiita.com/Student-M/items/4e3e286bf08b7320b665

ちょうど今、大騒動になってます新型コロナウイルスですが、香港の研究チームがランセットに下記のような報告を出しています。SEIRモデルとギブズサンプリングを使って武漢(Wuhan)における感染者数を推測しています。早い話が外国へ散った感染者数からその中心部の感染者数を推測できるというもので、なかなかクレバーな方法だと感心いたしましたw。それにしても中国当局の発表を全く信用していないところがすごいですねw。因みに推定結果は75 815 人(95% 信頼区間 37 304人–130 330人)となっています。非常に実用性のある数理モデルですね。

Nowcasting and forecasting the potential domestic and international spread of the 2019-nCoV outbreak originating in Wuhan, China: a modelling study
Joseph T Wu, Kathy Leung, Gabriel M Leung

https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(20)30260-9/fulltext

 

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Wuhan01

 

中町信「田沢湖殺人事件」

こんばんは、皆様、三頌亭です。今回は中町信「田沢湖殺人事件」です。以前、読んで取り上げてなかったものです。この作品にはちょっと珍しい仕掛けがしてあります。後半のややブラックな展開が異色ですね。また亡くなった女性作家の遺稿の出し方がうまくてついつい引きずられて読んでしまいます。この作品と以前紹介した「奥只見温泉郷殺人事件」の2作品くらいは再版してもいいのではないかと思ってます。東京創元社さん、お願いいたしますw。それにしても中町信は真面目に本格やってたんだなあと感じ入る作品でございました。


中町信「田沢湖殺人事件」・あらすじ
東和大学教授・堂上富士夫の妻、美保が中学の同窓会に出席したあと、田沢湖で水死体となって発見された。堂上は妻の死が15年前の12月に起った「事件」に起因することを直感し、現地に向う。ところが関係者は一様に口を閉ざし、次々と殺されてしまう。15年前の事件とは、元教師の名城貞吉が生徒集会室の「密室」で殺されたことだった。事件は現代につながり、意外な方向へ…。長篇本格ミステリー傑作。」

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中町信「田沢湖殺人事件」01

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中町信「田沢湖殺人事件」02

 

Fortran からvbaに移植するか?w

こんばんは、皆様、三頌亭です。珍しくリアルお仕事関連のプログラムのお話です。多群(3群以上)の平均値を比較する統計手法に多重比較法という手法があります。もう30年以上前のお話になりますが、当時あまり使われていなくて適当なパッケージがすぐ手に入らなかったころ、マルチプラン(エクセルの前のソフト)にTukeyやDunnettの多重比較の数表をすべて入力して計算用シートを作成したことがありました。以来、その計算用シートは同じ職場の人に長く使われて現在に至っております。

ただこのシートには今から見ると不足な点が一点ありまして、各群の例数が不揃いの場合の数表が用意されていませんでした。統計値を例数補正して数表と比べるという方法をとっておりました。というわけで、以前から文献をあさって、例数不揃いの場合のTukeyやDunnettの多重比較の数表をvbaの関数として実装できないか考えておりました。

さて、現在のことですからフリーならばRのパッケージもありますし、リース料金を払ってもいいというならSASがあります。いずれのソフトも例数不揃いの場合の対策はされているようです。ただ、データのハンドリングの取っつきにくさから現場の人があまり触りたがらないのが欠点ですw。というわけで「退職するときの置き土産」というつもりで最近考えてるプログラムです。(どなたかご奇特な人おられましたら虫のいいお話で恐縮でありますが、是非私より早く仕上げて公表していただきたいですww)

下記はプログラム作成のための資料です。この種のプログラムの計算アルゴリズムを早くに公表したDunlap氏に敬意を表して報告全文の画像を載せておきます。

Exact probabilities associated with Tukey’s and Dunnett’s multiple comparisons procedures in imbalanced one-way ANOVA
Michihiro Yoshida
Journal of the Japanese Society of Computational Statistics
1988 Volume 1 Issue 1 Pages 111-122
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjscs1988/1/1/1_1_111/_pdf/-char/en
FORTRANのコードが比較的わかりやすいのでこれを改変して移植しようと思ってます。

A FORTRAN IV function for calculating probabilities associated with the studentized range statistic
William P. Dunlap, Richard S. Powell & Ted K. Konnerth
Behavior Research Methods & Instrumentation volume 9, pages 373–375(1977)

https://link.springer.com/content/pdf/10.3758/BF03202264.pdf

64.pdf

FORTRAN IV functions for calculating probabilities associated with Dunnett’s test
William P. Dunlap & Marcia S. Marx & Gregory J. Agamy
Behavior Research Methods & Instrumentation volume 13, pages 363–366(1981)

http://link-springer-com-443.webvpn.fjmu.edu.cn/article/10.3758%2FBF03202031

FORTRANのコードはほとんど古文書レベル。解読はGOTOの嵐に悩まされますw

 

参考ソフト
Excelで簡単 多重比較 (講談社, 2012.12)
付属ソフト「虎猫」

https://www.kspub.co.jp/book/detail/1565098.html
実務家向きの優れものシート。VBAは使用してません。
例数不揃いには各群例数の相関係数ρの数表で対応してます。

 

岡本安晴先生のTukey多重比較のプログラム

https://mcn-www.jwu.ac.jp/~yokamoto/openwww/stat/multicomp/Tukey/readme.pdf

https://mcn-www.jwu.ac.jp/~yokamoto/openwww/stat/multicomp/
例数不揃いの場合の正確な確率を算出してくれる得難いソフト。
Delphiで記述されているとのこと。

 

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相沢沙呼「medium 霊媒探偵城塚翡翠」

こんばんは、皆様、三頌亭です。正月に珍しく買った紙の本でございます。ところでこの作者の方、全く知らない人かと思いましたが漫画原作で以前読んでたことが分かりましたw(気づかなかったです)。なんか、田舎の本屋さんでもレジの近くに平棚にどーんと置いてあってすごい宣伝ぶりで圧倒されますねw。
ところでこの作品、連作短編風の構成で、多重推理ものになってます。しかし、展開ははやいのでサクサク読めてしまいますね。ミステリとしての出来ももちろん悪くはないのですが、最高にインパクトがあるのは霊媒探偵翡翠さんのキャラではないでしょうか?。ちょっとイジワルな琴子さん(「虚構推理」)よろしく、非常に面白い造形のキャラクターだと三頌亭は思います。おそらく、今後のシリーズ化に向けては最高のデビュー作ではないかと考える次第であります。(追記:インターリュード入れすぎです。あれでは・・・ねww)

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相沢沙呼「medium 霊媒探偵城塚翡翠

 

中町信「自動車教習所殺人事件(追憶の殺意)」

こんばんは、皆様、三頌亭です。だいぶ寒くなってきましたが、みなさまいかがおすごしでしょうか?。今日は以前よんだもののなかから中町信「自動車教習所殺人事件(追憶の殺意)」をご紹介いたします。現在は加筆版が創元推理文庫に入っておりますのでこちらでどうぞ。帯に鮎川哲也氏の推薦文がついていて、これが良く内容を表していると思います。蛇足ですが当時の自動車教習所の雰囲気が知れて面白い作品です。中町信は結構真面目に本格やってた人なんですが、作風が地味なもんですからもう残らないかと思ってましたw。文庫本の形で初期の良作が読み継がれていくのはミステリファンとしてはうれしいことだと思います。

 

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中町信「自動車教習所殺人事件(追憶の殺意)」01

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中町信「自動車教習所殺人事件(追憶の殺意)」02