本&読書関連

草野唯雄「文豪挫折す」(光文社:1978/4/1)

こんばんは皆様、三頌亭です。今日は昔の読み残し本です。ブックオフへ行くと双葉社版が置いてあったので買ってきました。これがなかなか面白かったので記事にしておきます。大まかにいうと「国木田家、その最初の妻の実家である佐々城家、佐々城夫人・豊寿…

「続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー(7)」 (電撃文庫2024)

こんばんは皆様、三頌亭です。今日は最近買った本です。セカンドシーズンになった「魔法科高校の劣等生」ですが、言い方悪いんですけど「社長漫遊記」めいてきておりますww。 お兄様の能力がいろいろチート級なんで冒険小説になりにくいのが玉に瑕といった…

梶龍雄「葉山宝石館の惨劇」(徳間文庫:2023/8/8)

こんばんは皆様、三頌亭です。皆様、あけましておめでとうございます。最近更新の少なくなったブログですが、本年もよろしくお願いいたします。さて、ここ2年間、徳間文庫から驚愕ミステリ大発掘コレクション(3冊)、青春迷路ミステリコレクション(2冊)と…

西村賢太「誰もいない文学館」(本の雑誌社 2022)

こんばんは皆様、三頌亭です。今日は以前読んで記事にしていなかった本です。西村賢太「誰もいない文学館」ですね。亡くなられた後に出版された本のようです。実はこの人の本を読むのはこれがはじめての三頌亭ですw。以前から復刻の探偵小説のあとがきや解…

角田喜久雄「霧に棲む鬼」(春陽堂文庫:1976 初出1952)

こんばんは皆様、三頌亭です。今日は角田喜久雄の「霧に棲む鬼」です。春陽堂文庫にはほかの文庫では読めない少し変わったミステリー系の作品が入っていてよく読みました。角田喜久雄や大下宇陀児、ミステリー系ではありませんが三橋一夫などですね。角田喜…

D・M・ディヴァイン「すり替えられた誘拐」(2023:創元推理文庫)

こんばんは皆様、三頌亭です。読んだはいいけど感想を書いてない本が溜まりつつある今日この頃ですねw。というわけでD・M・ディヴァイン「すり替えられた誘拐」です。これでディヴァインもおしまい、大体の本は読んでしまいました。もうないのが残念です…

白石一郎「幻島記」(文芸春秋:1976)

こんばんは皆様、三頌亭です。今日は白石一郎の第一短編集「幻島記」です。滝口康彦の『異聞浪人記』を紹介した時に同時に思い浮かんだ作家が白石一郎です。彼らはプライベートで友人だそうで九州在住の時代小説の書き手でした。どちらも地方史に取材した作…

和田竜「村上海賊の娘」(上下巻:新潮社2013)

こんばんは皆様、三頌亭です。今日は和田竜「村上海賊の娘」です。もう出てから10年もたってしまいましたねw。実を言いますと死闘・石山本願寺vs織田信長みたいな作品をどなたか書いてくれないかとよく思ってました。そこへドンピシャでやってきた作品で舌…

夾竹桃「戦国小町苦労譚」(アース・スターノベル16巻&アース・スターコミック13巻:以下続巻)

こんばんは皆様、三頌亭です。今日は気になって少し読んでみたらずるずると全部読んでしまったというシリーズですw。夾竹桃「戦国小町苦労譚」ですね。簡単に言うとこのシリーズは「架空戦記+知識チート」と言ったらよいでしょうか?。なんでも作者は半村良…

フレデリック・フォーサイス「ジャッカルの日」(1973:角川書店)

フレデリック・フォーサイス「ジャッカルの日」(1973:角川書店) こんばんは皆様、三頌亭です。今日は久しぶりに再読した本、フレデリック・フォーサイス「ジャッカルの日」のお話です。なんと50年ぶりの再読本ですねww。当時すぐに名匠フレッド・ジンネ…

M .W. クレイヴン「キュレーターの殺人」 (Constable:2020, ハヤカワ・ミステリ文庫:2022)

こんばんは皆様、三頌亭です。今日は〈ワシントン・ポー〉シリーズ第三作「キュレーターの殺人」です。実はこれebookで5巻セットで買うと安いので買ってあったものです。2巻目をすっ飛ばして、3巻目の「キュレーターの殺人」が評判が良さそうなので読んでみ…

つげ義春「新版 貧困旅行記」 (新潮文庫)

こんばんは皆様、三頌亭です。これも以前読んで記事にしなかった本です。私見ではありますが、いわゆる私小説というものが骨董品と化した現在、その命脈をつないでいく作品はこういったものしかないのではないかとおもっている本です。という能書きはいいと…

高野和明「踏切の幽霊」(文藝春秋 2022/12/13)

こんばんは皆様、三頌亭です。今日はめずらしく新刊ですw。なんとなく読みたくなったというかそんなところです。高野和明さん、やっぱりシナリオライター出身というかそこがテンポがあっていいかな?ゴーストものって昔から映画では当たるんですよ!w。作…

山田風太郎「東京南町奉行」(旺文社文庫:1987)

皆様、明けましておめでとうございます、三頌亭です。本年もよろしくお願いいたします。実は年始から家族のものが私を除いてコロナにかかってしまい、散々な正月でしたww。こんあこともあろうかと職場から余った抗原検査キットをくすねてきたのが役に立ち…

ポール アルテ「死まで139歩」 (ハヤカワ・ミステリ(1974))

こんばんは皆様、三頌亭です。ポール アルテを読んだのでちょこっと感想を・・・w。なんとなくですが法月綸太郎さんの解説がアツいです。ところで殊能将之さん、未訳のアルテを全部読むほど入れ込んでたなんて知りませんでしたw。肝心の本作の感想なんです…

佐島勤「続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー(5)」 (電撃文庫:2022)+α

こんばんは皆様、三頌亭です。お久しぶりですw。今日はいつも読んでる佐島勤「メイジアン・カンパニー」の第5巻です。いままで、たくさん書いてきたキャラクターを縦横に使っての冒険小説と行きたいのが作者の本音ではないかと三頌亭は思っております。場面…

「津山事件の真実」(事件研究所:2013)

こんばんは皆様、三頌亭です。皆様、暑い日が続きますが、いかがお過ごし越しでしょうか?。ちょうど今台風が東海地方に上陸したとかで、コミケ初日はどうするのかというお話が出てましたがいちおう無事開催されたようです。今日のお題は同人誌「津山事件の…

結城昌治「あるフィルムの背景: ミステリ短篇傑作選 」(ちくま文庫)

こんばんは皆様、三頌亭です。またまたお久しぶりですw。というわけで今回は読み残しというか、昔あんまり読まなかった作家の短編集です。どうも昔からハードボイルド系の作品って少し苦手だったもので・・・・。結城昌治「あるフィルムの背景」です。作風…

『マルペルチュイ ジャン・レー/ジョン・フランダース怪奇幻想作品集』(国書刊行会2022)

こんばんは皆様、三頌亭です。今日は最近出版されたものの中から紹介いたします。ジャン・レーの「マルペルチュイ」ですね。やっと新訳が出たかという思いのする三頌亭です。前のブログでも紹介いたしましたが、月刊ペン社から旧訳が出たのが40年以上前です…

スティーヴン・ジョーンズ編『インスマス年代記』(2001:学研M文庫)

こんばんは皆様、三頌亭です。お久しぶりですw。最近どうも読書欲がのらなくて・・・新しいもの読んでないんですね。というのでブックオフで買ってきたものです。千篇一律、相も変わらないストーリーのクトゥルー神話ものです。収録作品は下記のとおりです…

『日本SFの臨界点 石黒達昌 冬至草/雪女』(ハヤカワ文庫:2021)

こんばんは、皆様、三頌亭です。引き続き伴名練さん編集の石黒達昌傑作選でございます。えー、発表年代を見ると・・・結構古いじゃないですかww。完全にノーマークの作家さんです。で他の作品集と掲載紙などを見てました。これはしかたがありませんね。こ…

『日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽』(ハヤカワ文庫:2021)

こんばんは、皆様、三頌亭です。このまえ読んだ「日本SFの臨界点[怪奇篇]」で「中井紀夫なんか今読む人いるんだろうか?」とか言ってたら出てきた短編集ですw。伴名練さんによる中井紀夫傑作選です。収録作品の発表年代を見ていただけるとよくわかりますが…

早坂吝「四元館の殺人 探偵AIのリアル・ディープラーニング」(新潮文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。これも最近買って読んだ本です。早坂さんの「四元館の殺人 探偵AIのリアル・ディープラーニング」です。なんだかんだといやに人間臭い人工知能の相以(あい)ちゃんの活躍するミステリー作品です。体裁は館もので、古典的なスキ…

荒俣宏 編/紀田順一郎 監修「平井呈一 生涯とその作品」(2021:松籟社)

こんばんは、皆様、三頌亭です。最近、買って読んだ本です。荒俣宏 編/紀田順一郎 監修の「平井呈一 生涯とその作品」です。創元推理文庫の「幽霊島 (平井呈一怪談翻訳集成)」のあとがきを読んでいて荒俣宏氏が平井呈一に関する詳細な年譜を用意しているこ…

小栗虫太郎「亜細亜の旗」(2021:春陽堂書店)

こんばんは、皆様、三頌亭です。最近、仕入れて読んだ作品です。今頃になって小栗虫太郎の長編作品が発掘されてこようとは夢にも思わなかったですね。さらに驚くべきはその文体でありましょうか?。恐ろしく平易かつ読みやすい文章でありまして、およそ同じ…

ナサニエル・フィルブリック「復讐する海 捕鯨船エセックス号の悲劇」(『白鯨との闘い』集英社文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。唐突ですがアメリカのハードロック・バンド、マウンテンの曲に「ナンタケット・スレイライド」という曲ががあります。「おおっ~レスリー・ウェストとフェリックス・パパラルディだぁ~」というかたには説明は不要でしょうw…

笹沢左保「流れ舟は帰らず (木枯し紋次郎ミステリ傑作選)」 (創元推理文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日は笹沢左保の「木枯し紋次郎」です。70年代初めのテレビドラマがあまりにも有名なので原作は読んだことがないという方のほうが多いのではないかと思います。かく言う三頌亭も読んだのはだ学生になってからですw。ミステ…

佐島勤「続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー(2)」 (電撃文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。「魔法科高校の劣等生」の新しいシリーズ・メイジアン・カンパニー篇・第2巻です。どちらかというとひところのサラリーマン小説の着せ替え人形的な感じになってきてるように思う三頌亭ですw。今回はレリック争奪戦の様相にな…

南條範夫「血染めの旅籠 (月影兵庫ミステリ傑作選)」 (創元推理文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日は以前読んだものですが新しく傑作選が出ましたので紹介いたします。子供のころテレビドラマになって人気がありましたので、ご存じの方もあるかとは思います。近衛十四郎主演の『素浪人 月影兵庫』ですね。原作を読んだの…

野村胡堂「奇談クラブ」(桃源社:1969、河出書房新社:2018)

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日はひっそりと再版されてる本のお話です。この本もだいぶ昔に読んだ本ですが紹介しておきます。野村胡堂「奇談クラブ」です。「女性資産家を会長とする奇談クラブを舞台に、ゲストの語り手がミステリ、ファンタジーなどの…