早坂吝「四元館の殺人 探偵AIのリアル・ディープラーニング」(新潮文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。これも最近買って読んだ本です。早坂さんの「四元館の殺人 探偵AIのリアル・ディープラーニング」です。なんだかんだといやに人間臭い人工知能の相以(あい)ちゃんの活躍するミステリー作品です。体裁は館もので、古典的なスキームを踏襲しており、最後の方はほとんど「八つ墓村」でございますww。キモのラストのトリックはもはや何でもありの状態で、ある意味感心いたします。

個人的にはもう少しイラストを入れていただくとイメージしやすいんですが・・いろいろ・・・といったところです。(どうでもいいんですがクリアしおりがツボでしたww)

 

誘電エラストマーのイメージ。「人工筋肉」などへの応用が考えられています。

The Basics of Dielectric Elastomers

https://www.youtube.com/watch?v=PDqmGHHKkWw

 

出版社紹介

「今度の舞台は雪山の館。驚天動地の犯人、爆誕⁉「犯罪オークションへようこそ! 」 犯人のAI・以相(いあ)が電脳空間で開催した闇オークション、落札したのは、従姉を何者かに殺され、復讐のための殺人を叶えたいというひとりの少女だった!?以相による殺意の連鎖を食い止めるべく、探偵のAI・相以(あい)と助手の輔(たすく)がわずかな手がかりを元に辿り着いたのは――雪山に佇む奇怪な館「四元館(よんげんかん)」だった。そこに住まう奇妙な四元(よつもと)一族と、次々巻き起こる不可思議な変死事件……人工知能の推理が解き明かす前代未聞の「犯人」とは!? 本格ミステリの奇才が“館ミステリ"の新たなる地平を鮮烈に切り開く、傑作長編。」

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早坂吝「四元館の殺人 探偵AIのリアル・ディープラーニング