2021-01-01から1年間の記事一覧

ノーマン・マクレイ「フォン・ノイマンの生涯」 (ちくま学芸文庫:2021)

こんばんは皆様、三頌亭です。今日は以前、朝日選書で出ていたものがちくま学芸文庫に入ったのでご紹介いたしましょう。ノーマン・マクレイの「フォン・ノイマンの生涯」です。フォン・ノイマンの伝記の決定版といっていいのじゃないかと思ってます。この伝…

『日本SFの臨界点 石黒達昌 冬至草/雪女』(ハヤカワ文庫:2021)

こんばんは、皆様、三頌亭です。引き続き伴名練さん編集の石黒達昌傑作選でございます。えー、発表年代を見ると・・・結構古いじゃないですかww。完全にノーマークの作家さんです。で他の作品集と掲載紙などを見てました。これはしかたがありませんね。こ…

『日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽』(ハヤカワ文庫:2021)

こんばんは、皆様、三頌亭です。このまえ読んだ「日本SFの臨界点[怪奇篇]」で「中井紀夫なんか今読む人いるんだろうか?」とか言ってたら出てきた短編集ですw。伴名練さんによる中井紀夫傑作選です。収録作品の発表年代を見ていただけるとよくわかりますが…

早坂吝「四元館の殺人 探偵AIのリアル・ディープラーニング」(新潮文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。これも最近買って読んだ本です。早坂さんの「四元館の殺人 探偵AIのリアル・ディープラーニング」です。なんだかんだといやに人間臭い人工知能の相以(あい)ちゃんの活躍するミステリー作品です。体裁は館もので、古典的なスキ…

荒俣宏 編/紀田順一郎 監修「平井呈一 生涯とその作品」(2021:松籟社)

こんばんは、皆様、三頌亭です。最近、買って読んだ本です。荒俣宏 編/紀田順一郎 監修の「平井呈一 生涯とその作品」です。創元推理文庫の「幽霊島 (平井呈一怪談翻訳集成)」のあとがきを読んでいて荒俣宏氏が平井呈一に関する詳細な年譜を用意しているこ…

小栗虫太郎「亜細亜の旗」(2021:春陽堂書店)

こんばんは、皆様、三頌亭です。最近、仕入れて読んだ作品です。今頃になって小栗虫太郎の長編作品が発掘されてこようとは夢にも思わなかったですね。さらに驚くべきはその文体でありましょうか?。恐ろしく平易かつ読みやすい文章でありまして、およそ同じ…

『Vivy -Fluorite Eye's Song-』(ウィットスタジオ製作)

こんばんは、皆様、三頌亭です。最近見たものの中からご紹介いたします。ウィットスタジオ製作のSFヒューマンドラマとなっております。原案はライトノベル『Re:ゼロから始める異世界生活』の長月達平さんですね。全13話で程よくまとまってました。ちょっとあ…

ガバメント(軍用拳銃)を持った少年―風忍自薦短編集 (QJマンガ選書02:1997)

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日はたまたま見つけた本の中からご紹介いたします。以前のQJマンガ選書の中の1冊、風忍の「ガバメント(軍用拳銃)を持った少年」です。ダイナミックプロの出身ですね。表題作はかつての「マンガ少年」に掲載された作品だった…

ナサニエル・フィルブリック「復讐する海 捕鯨船エセックス号の悲劇」(『白鯨との闘い』集英社文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。唐突ですがアメリカのハードロック・バンド、マウンテンの曲に「ナンタケット・スレイライド」という曲ががあります。「おおっ~レスリー・ウェストとフェリックス・パパラルディだぁ~」というかたには説明は不要でしょうw…

一峰大二「電人アロー」

こんばんは、皆様、三頌亭です。少し遅れてしまいましたが、一峰大二さんお亡くなりになってしまいました。謹んでご冥福をお祈りいたします。最近追悼記事が多くなってしまって少し寂しい三頌亭です。この人の漫画にはいろいろ思い出も多いのですが、どれか…

笹沢左保「流れ舟は帰らず (木枯し紋次郎ミステリ傑作選)」 (創元推理文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日は笹沢左保の「木枯し紋次郎」です。70年代初めのテレビドラマがあまりにも有名なので原作は読んだことがないという方のほうが多いのではないかと思います。かく言う三頌亭も読んだのはだ学生になってからですw。ミステ…

佐島勤「続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー(2)」 (電撃文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。「魔法科高校の劣等生」の新しいシリーズ・メイジアン・カンパニー篇・第2巻です。どちらかというとひところのサラリーマン小説の着せ替え人形的な感じになってきてるように思う三頌亭ですw。今回はレリック争奪戦の様相にな…

南條範夫「血染めの旅籠 (月影兵庫ミステリ傑作選)」 (創元推理文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日は以前読んだものですが新しく傑作選が出ましたので紹介いたします。子供のころテレビドラマになって人気がありましたので、ご存じの方もあるかとは思います。近衛十四郎主演の『素浪人 月影兵庫』ですね。原作を読んだの…

野村胡堂「奇談クラブ」(桃源社:1969、河出書房新社:2018)

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日はひっそりと再版されてる本のお話です。この本もだいぶ昔に読んだ本ですが紹介しておきます。野村胡堂「奇談クラブ」です。「女性資産家を会長とする奇談クラブを舞台に、ゲストの語り手がミステリ、ファンタジーなどの…

M W クレイヴン「ストーンサークルの殺人(The Puppet Show)」 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日は珍しく新刊からです。マイク・クレイヴン「ストーンサークルの殺人」ですね。この本はゆきあやさんのところで記事を拝見して面白そうなので読んでみました。派手に「Winner of the CWA Gold Dagger Award 2019」と書い…

日本SFの臨界点[怪奇篇] ちまみれ家族 (ハヤカワ文庫JA)

こんばんは、皆様、三頌亭です。最近、面白いなと思ったアンソロジーから紹介いたしましょう。「日本SFの臨界点」、怪奇篇と恋愛篇の2冊です。まずは「怪奇篇」から・・・。収録作品は下記の通り。珍しいものが多いですよ!。まずは光波耀子[みつなみようこ…

機動戦士ガンダム 第08MS小隊

こんばんは、皆様、三頌亭です。特にというわけではないのですが「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」を見てみました。実は「マクロス」のBlu-rayのCMをみていたらマスタリングされてやたらカッコよくなっていたのでこちらも見てみたのですが・・・。こちらのほ…

横田順彌「幻綺行 完全版」 (竹書房文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日は「ヨコジュン」の「幻綺行 完全版」です。「SFアドベンチャー」掲載時の短編エピソードをすべて収集した版です。SF冒険小説とでも言ったらいいのでしょうか?。実在の人物・中村春吉をモデルにした秘境探検小説、小栗…

戸川昌子「くらげ色の蜜月」(竹書房文庫)「緋の堕胎--ミステリ短篇傑作選」(ちくま文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日は最近復刻された戸川昌子作品集の2冊です。以前のブログでだいぶ紹介してしまいましたので、「最近こんなのが出てるよ」ぐらいのところでお願いいたします。表紙の派手さとは違って「緋の堕胎--ミステリ短篇傑作選」(ち…

早坂吝「双蛇密室」(講談社ノベルス)

こんばんは、皆様、三頌亭です。引き続き早坂吝さんの「双蛇密室」です。この作品はなんといいますか・・・ww、小栗虫太郎を読みやすくして、コミカルにしたもの・・・とでもいえばいいのでしょうか?。ちょっとアレな生物系の知識は別として・・、そんな…

早坂吝「○○○○○○○○殺人事件」(2014年 講談社ノベルス)

こんばんは、皆様、三頌亭です。これは以前読んで記事にしたんですが、アップしなかったもののひとつです(寸評ですw)。なんとなく選んで読んだものなのですが、これが結構面白かったという作品です。突飛な設定の割には要領よく簡潔に説明しているところ…

「殺さずにはいられない-小泉喜美子傑作短篇集」 (中公文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。引き続き日下三蔵氏編集の小泉喜美子傑作短篇集「殺さずにはいられない」です。この本はボーナストラック読みたさに買ったものですw。「客にはやさしく」以下6つのショート・ショートですね。その他の収録作品は青樹社の新書…

『痛みかたみ妬み - 小泉喜美子傑作短篇集』 (中公文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。これも少し前に読んだ本です。小泉喜美子の本を読んだのは前のブログでも紹介したのですがずっと昔のことです。ただ読んでなかった単行本がいくつかありまして気にかかってました。そのうちのひとつがこの作品集です。本格ミ…

石森章太郎「幽霊船」

こんばんは、皆様、三頌亭です。これも特にという話題ではないのですが、思い出したので書いておきましょう。石森章太郎「幽霊船」です。最近、復刊ドットコムからいろいろ当時の資料を盛り込んだ「完全版」というのが出ていて少し見てみたいと思っている三…

H・P・ラヴクラフト「インスマスの影&狂気の山脈にて :クトゥルー神話傑作選」南條竹則/編訳 (新潮文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。特にという話題ではないのですが新潮文庫からラヴクラフトの傑作選が出てます。南條さんの翻訳ですね。傑作選としては決定版かなと思いまして、ここに紹介いたします。代表作の殆どが入ってます。入っていないのは「チャール…

マイケル・ルイス「フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち」

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日はマイケル・ルイス「フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち」です。文庫本になりましたのでこの機会にと思いまして・・w。以前読んだ『ライアーズ・ポーカー』と『世紀の空売り(The Big Short)』が面白かったので一…

佐島勤『新・魔法科高校の劣等生 キグナスの乙女たち』(電撃文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。「魔法科高校の劣等生」の新しいシリーズです。作者の言にもある通り完全なフィクションですw。なぜかと言うに「学校生活のことは記憶が薄い」のだそうですねw。作者が「こうあれかし」と思う学園生活なのでしょう。メイン…

スティーヴン・キング「死の舞踏」(福武書店、バジリコ、ちくま文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日はキングのホラー小説論集をお持ちいたしました。最近ちくま文庫に入って復刊したので、この機会にということで再度掲載いたしましょう。だいぶのボリュームなので読むのに骨が折れるかというとこれが結構面白くてあっと…

平井呈一「真夜中の檻」

こんばんは、皆様、三頌亭です。これも以前出ていた時に紹介しなかった本なので紹介しておきます。久しく以前に読んで感動した作品です。紀田順一郎が編集したアンソロジーで「真夜中の檻」と「エイプリル・フール」を読んだのですが、一読その鏡花風な怪異…

数値的逆ラプラス変換(Gaver-Stehfest 法について:vba-code作例)

こんばんは、皆様、三頌亭です。数値的逆ラプラス変換のGaver-Stehfest 法についての作例をあげておきます。係数はn=14に固定してあります。逆変換の例はもっとも簡単な指数関数をやってみました。細野法と2つを今までの記事で説明してきましたが、算法の解…