マイケル・ルイス「フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち」

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日はマイケル・ルイス「フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち」です。文庫本になりましたのでこの機会にと思いまして・・w。以前読んだ『ライアーズ・ポーカー』と『世紀の空売り(The Big Short)』が面白かったので一緒に読んだ本です。内容はというと『HFT(high-frequency trading) : 高頻度取引』に群がる人たちを描いたノンフィクションです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E9%A0%BB%E5%BA%A6%E5%8F%96%E5%BC%95

HFTとは何かと簡単に言うと解説にも書いてありますが「後出しジャンケン」を行うことで利益を上げる取引のことです。ただこれを1ナノ・セカントクラスの速さでやられては普通の人は気が付きませんよね。HFTを追い詰めていく日系トレーダーのくだりはまるで推理小説を読むような快感があります。映画「ハミングバード・プロジェクト」のほうは光ケーブル敷設の苦労話的なムードがあって少し別物になってます。まあ、御興味が向きましたらいかがでしょうか?。

 

出版社紹介

『証券市場の民主化によってニューヨーク証券取引所Nasdaq以外の証券取引所が乱立するようになった2009年ぐらいから、ディーラーたちは不思議な現象に悩まされる。コンピュータスクリーンが映し出す各証券市場の売値と買値で取引しようとすると、ふっと売り物や買い物が消えてしまうのだ。その値が消えて、買う場合だったらば、必ずそれより高い値で、売る場合だったらばそれより低い値で取引が成立してしまうのだ。二軍投資銀行に勤めるブラッド・カツヤマは、なぜか株を買おうとすると値段が逃げ水のようにあがってしまう事に気づく。彼はドンキホーテのように、単身調査に乗り出す。するとそこには、私たちの注文を10億分の1秒の差で先回りしていく超高速取引業者「フラッシュ・ボーイズ」の姿があったのだ。巨大システムの詐欺と実態を暴いた傑作ノンフィクション‼』

 

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フラッシュ・ボーイズ01

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フラッシュ・ボーイズ02

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フラッシュ・ボーイズ03