こんばんは、皆様、三頌亭です。特にという話題ではないのですが新潮文庫からラヴクラフトの傑作選が出てます。南條さんの翻訳ですね。傑作選としては決定版かなと思いまして、ここに紹介いたします。代表作の殆どが入ってます。入っていないのは「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」ぐらいでしょうか?。まあこれでお気に召した方は創元文庫版の全集のほうにあたっていただければと思います。ところで翻訳のほうはというとなかなか快調ですw。これは昔、英文で読んだことがあるのでちょっとぐらい言ってもいいでしょう。翻訳が古臭いという方もいらっしゃるようですが、大体、大正から昭和の初めくらいの人ですので古臭くて当たり前だと思いますw。さて、実はラヴクラフトという人は筆まめなひとで膨大な量の書簡が残されています。アーカムハウス版の全5巻の書簡集どなたか翻訳してくれませんかねえ(版権がややこしいのでしょうか?)。こっそりpdfで3巻分は持ってるんですが、なかなか面白いです。
「インスマスの影」収録作品
異次元の色彩
ダンウィッチの怪
クトゥルーの呼び声
闇にささやくもの
暗闇の出没者
インスマスの影
『ラヴクラフトは不遇のままその生涯を閉じた。だが、彼の創造したクトゥルー神話は没後高く評価され、時代を越えて世界の読者を虜にしている――。頽廃した港町インスマスを訪れた私は、魚類を思わせる人々の容貌の恐るべき秘密を知る(表題作)。漂流船で唯一生き残った男が握りしめていた奇怪な石像とは(「クトゥルーの呼び声」)。英文学者にして小説家、南條竹則が選び抜いた、七篇の傑作小説。』
「狂気の山脈にて」収録作品
ランドルフ・カーターの陳述
ピックマンのモデル
エーリッヒ・ツァンの音楽
猟犬
祝祭
狂気の山脈にて
時間からの影
『ダイヤー率いるミスカトニック大学探検隊は、南極大陸に足を踏み入れた。彼らは禁断の書『ネクロノミコン』の記述と重なる、奇怪きわまる化石を発見する(表題作)。一九〇八年五月十四日、ピーズリー教授の身に異変が起きた。“大いなる種族”との精神の交換がなされたのだ(「時間からの影」)。闇の巨匠ラヴクラフトの神話群より傑作八篇を精選し、新たに訳出。あなたに、眠れぬ夜を約束する。』