2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ウィリアム・アイリッシュ「幻の女」

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日は大変有名なミステリ作品のお話です。学生時代、アイリッシュが好きでせっせと本を集めて読んでいた時期があります。本格推理というとついつい手を出してしまう三頌亭ですが、本当はサスペンス小説のほうが好きなのでは…

H・H・エーヴェルス「アルラウネ」

ドイツの怪奇小説というのはなんとなく野暮ったそうで敬遠していた時期がありました。そんなときに読んだのがハンス・ハインツ・エーヴェルス「アルラウネ」です。一読、その通俗的な面白さに驚かされ、その後、翻訳のドイツ怪奇小説を次々と読むことになり…

太刀掛秀子「ライラックの花のころ」

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日のお題は太刀掛秀子さん「ライラックの花のころ」です。デビュー作「雪の朝」の次の作品でした。まだいわゆる「乙女ちっく」というキャッチコピーがなかったころの太刀掛さんの作品です。この方のごく初期の作品の絵柄は…

エーヴェルスの短編「トマト・ソース」

こんばんは、皆様、三頌亭です。エーヴェルスの「吸血鬼」のお話を出しましたのでついでに思い出したエーヴェルスの短編「トマト・ソース」のことを書いておきます。この短編はストーリーは非常に単純でだれにも簡単にわかる代物です。しかしその題材と描写…

H・H・エーヴェルス「吸血鬼」

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日は以前読んだ本から紹介いたしましょう。H・H・エーヴェルスの「吸血鬼」です。この作品は超自然的な内容がというと、ほとんどそうではなく、象徴としての「吸血」・・つまり戦乱の時代にあっての人類共通の「血の渇き」…

ロバート・マラスコ『家』 Burnt Offerings (1973)

こんばんは、皆様、三頌亭です。この前、Valancourt Booksのカタログを見ていたら思い出したので紹介いたします。ロバート・マラスコの「家」であります。本格的なゴシックホラーの典型的な作品ですね。幽霊屋敷ものではマイルストーン的作品だと思いますが…