早坂吝「双蛇密室」(講談社ノベルス)

こんばんは、皆様、三頌亭です。引き続き早坂吝さんの「双蛇密室」です。この作品はなんといいますか・・・ww、小栗虫太郎を読みやすくして、コミカルにしたもの・・・とでもいえばいいのでしょうか?。ちょっとアレな生物系の知識は別として・・、そんなことはどうでもよろしいです。スーパーロジック炸裂度合いがすばらしいです。相変わらず謎の説明についてはほんとうに要領がよろしいです。わたしのような、既述の脳内具体化が下手な人にはうれしい限りです。個人的にはアナコンダのくだりが爆笑ものでした。ちょっとだけ昔読んだ鷲尾三郎の「鬼胎」を思い浮かべてしまいました。しかし惜しい・・・漫画原作としては最高なんですが、掲載紙が限られてしまいますね。

 

出版社紹介

『「援交探偵」上木らいちの「お客様」藍川刑事は「二匹の蛇」の夢を物心付いた時から見続けていた。一歳の頃、自宅で二匹の蛇に襲われたのが由来のようだと藍川が話したところ、らいちに矛盾点を指摘される。両親が何かを隠している? 意を決して実家に向かった藍川は、両親から蛇にまつわる二つの密室事件を告白された。それが「蛇の夢」へと繋がるのか。らいちも怯む(!?)驚天動地の真相とは?』

 

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早坂吝「双蛇密室」