こんばんは皆様、三頌亭です。今日は〈ワシントン・ポー〉シリーズ第三作「キュレーターの殺人」です。実はこれebookで5巻セットで買うと安いので買ってあったものです。2巻目をすっ飛ばして、3巻目の「キュレーターの殺人」が評判が良さそうなので読んでみました。少々ページ数が多いうえに、読むのが遅くて1週間ほどかかってしまいましたww。
ところで今回は力技というか本格的要素とサスペンス小説の合体がすごいですねw。のっけから指が2本、クリスマスプレゼントに混じっていたという衝撃の場面から始まります(イギリスのヤクザさんはやっぱ指なのかとか妙なこと考えてましたw)。そのあとの展開は少々たるみもありますが後半は一気に読めると思います。かなり複雑かつ緊密に構成されたプロットと設定が素晴らしいです。これだけでもかなり楽しめます。
ただ、これは三頌亭の個人的な代物ですが・・・ラストがいけません。最後に黒幕が控えてるのは途中の展開からたいていの人はわかると思います。が・・・悪人に魅力がないです。動機を聞いてまたがっくりww。最後はポーのハードボイルドでまあまあよろしいでしょう。それから部長刑事ポーのキャラクターなんですが、クロフツのフレンチ警部とロス・マクドナルドのリュウ・アーチャーを足して2で割ったようなイメージでしょうか?。ちょっとおもしろいです。余談ですがITの天才、分析官のティリーさん、ほとんどドラえもん状態ですごいですww。まあポーはのび太君ではないですが・・・。さらに蛇足ww、あんまりいうとネタばれになるのですがたしかケネディ大統領も同じ持病だったかと記憶しています。
「クリスマスの英国カンブリア州で、切断された人間の指が次々発見された。プレゼントのマグカップのなか、ミサが行われた教会、そして精肉店の店内で――。現場には「#BSC6」という謎めいた文字列が。三人の犠牲者の身元を明らかにしようと国家犯罪対策庁のワシントン・ポー刑事とステファニー・フリン警部、、ティリー・ブラッドショー分析官らが捜査に乗り出す。だが彼らはまだ知らない。この連続殺人の背後に想像を超える巨悪「キュレーター」が潜んでいることを……。ポーやティリー、フリンたちが相対する敵の正体とは!? 驚愕必至のシリーズ第三作。解説/若林踏」