ミルワード ケネディ「救いの死 」(世界探偵小説全集:国書刊行会)

こんばんは、皆様、三頌亭です。この本も読み残しです。作者のミルワード ケネディですが英国のミステリ作家としてはよく知られた人のようで戦前にも翻訳があるそうです。で本作「救いの死」ですが、まあ異色作ではありますね。ただ登場人物に魅力がないのとあまり釈然としないラストのためこれでは人気がないのでは・・・。少しネットで感想を検索してみると不評サクサクですねww。やろうとしていることは意欲的でよくわかるのですが、演出の問題でしょう。

出版社紹介
『地方名士エイマー氏は金と暇ににあかせて探偵のまねごとを思いつき、かつて人気絶頂の映画俳優が突然引退した謎を解こうと調査を始める。やがて俳優の過去に秘められた2つの事件が浮上するが…。30年代英国ミステリ界の異才が盟友バークリーに捧げた問題作。

ケネディ,ミルワード
本名ミルワード・ロウドン・ケネディ・バージ。イギリス生まれ。オックスフォード大学卒。第1次大戦中は陸軍情報部に勤務、戦後は官僚、ジャーナリストとして働きながら、謎解き興味とアイロニーに満ちた探偵小説を執筆。セイヤーズ、バークリーらと共に、30年代英国ミステリを代表する探偵作家。代表作に『死の濃霧』(29年)、『半旗の殺人』(30年)、『スリープ村の殺人者』(32年)などがある。ディテクション・クラブの中心メンバーとして、リレー長篇『漂う提督』(31年)、『警察官に聞け』(33年)にも参加、〈サンデー・タイムズ〉ではミステリ書評を担当した』

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ミルワード ケネディ「救いの死 」01

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ミルワード ケネディ「救いの死 」02