オースティン・フリーマン「オシリスの眼」(ちくま文庫:2016)

こんばんは皆様、三頌亭です。今日はフリーマンの長編、クラッシックな探偵小説です。ソーンダイク博士のシリーズですね。以前、別冊宝石で抄訳を読んだことがあってなんとなく気にかかっていた本なんです。あらすじは大体知っていたのですが完訳バージョンはエジプト学のペダントリーがてんこ盛りですww。でも「赤い指紋紋」で感心した順を追った論理のち密さは健在で面白かったです。まあ使われているトリックは意外と王道なんですが・・・。どうでもいいことかと思いますが、翻訳者の解説が素晴らしい力作でよかったですねえ~。(ブログやられているのでいろいろ読まれるといいですよ!)

 

出版社紹介

エジプト学者ベリンガムが不可解な状況で忽然と姿を消してから二年が経った。生死不明の失踪者をめぐって相続問題が持ち上がった折も折、各地でバラバラになった人間の骨が発見される。はたして殺害されたベリンガムの死体なのか?複雑怪奇なミステリに、法医学者探偵ジョン・ソーンダイク博士は証拠を集め、緻密な論証を積み重ねて事件の真相に迫っていく。英国探偵小説の古典名作、初の完訳。」

オシリスの眼」(ちくま文庫:2016)

Complete Works of R. Austin Freeman (Delphi Classics)