本&読書関連

M W クレイヴン「ストーンサークルの殺人(The Puppet Show)」 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日は珍しく新刊からです。マイク・クレイヴン「ストーンサークルの殺人」ですね。この本はゆきあやさんのところで記事を拝見して面白そうなので読んでみました。派手に「Winner of the CWA Gold Dagger Award 2019」と書い…

日本SFの臨界点[怪奇篇] ちまみれ家族 (ハヤカワ文庫JA)

こんばんは、皆様、三頌亭です。最近、面白いなと思ったアンソロジーから紹介いたしましょう。「日本SFの臨界点」、怪奇篇と恋愛篇の2冊です。まずは「怪奇篇」から・・・。収録作品は下記の通り。珍しいものが多いですよ!。まずは光波耀子[みつなみようこ…

戸川昌子「くらげ色の蜜月」(竹書房文庫)「緋の堕胎--ミステリ短篇傑作選」(ちくま文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日は最近復刻された戸川昌子作品集の2冊です。以前のブログでだいぶ紹介してしまいましたので、「最近こんなのが出てるよ」ぐらいのところでお願いいたします。表紙の派手さとは違って「緋の堕胎--ミステリ短篇傑作選」(ち…

早坂吝「双蛇密室」(講談社ノベルス)

こんばんは、皆様、三頌亭です。引き続き早坂吝さんの「双蛇密室」です。この作品はなんといいますか・・・ww、小栗虫太郎を読みやすくして、コミカルにしたもの・・・とでもいえばいいのでしょうか?。ちょっとアレな生物系の知識は別として・・、そんな…

早坂吝「○○○○○○○○殺人事件」(2014年 講談社ノベルス)

こんばんは、皆様、三頌亭です。これは以前読んで記事にしたんですが、アップしなかったもののひとつです(寸評ですw)。なんとなく選んで読んだものなのですが、これが結構面白かったという作品です。突飛な設定の割には要領よく簡潔に説明しているところ…

「殺さずにはいられない-小泉喜美子傑作短篇集」 (中公文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。引き続き日下三蔵氏編集の小泉喜美子傑作短篇集「殺さずにはいられない」です。この本はボーナストラック読みたさに買ったものですw。「客にはやさしく」以下6つのショート・ショートですね。その他の収録作品は青樹社の新書…

『痛みかたみ妬み - 小泉喜美子傑作短篇集』 (中公文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。これも少し前に読んだ本です。小泉喜美子の本を読んだのは前のブログでも紹介したのですがずっと昔のことです。ただ読んでなかった単行本がいくつかありまして気にかかってました。そのうちのひとつがこの作品集です。本格ミ…

H・P・ラヴクラフト「インスマスの影&狂気の山脈にて :クトゥルー神話傑作選」南條竹則/編訳 (新潮文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。特にという話題ではないのですが新潮文庫からラヴクラフトの傑作選が出てます。南條さんの翻訳ですね。傑作選としては決定版かなと思いまして、ここに紹介いたします。代表作の殆どが入ってます。入っていないのは「チャール…

マイケル・ルイス「フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち」

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日はマイケル・ルイス「フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち」です。文庫本になりましたのでこの機会にと思いまして・・w。以前読んだ『ライアーズ・ポーカー』と『世紀の空売り(The Big Short)』が面白かったので一…

佐島勤『新・魔法科高校の劣等生 キグナスの乙女たち』(電撃文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。「魔法科高校の劣等生」の新しいシリーズです。作者の言にもある通り完全なフィクションですw。なぜかと言うに「学校生活のことは記憶が薄い」のだそうですねw。作者が「こうあれかし」と思う学園生活なのでしょう。メイン…

スティーヴン・キング「死の舞踏」(福武書店、バジリコ、ちくま文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日はキングのホラー小説論集をお持ちいたしました。最近ちくま文庫に入って復刊したので、この機会にということで再度掲載いたしましょう。だいぶのボリュームなので読むのに骨が折れるかというとこれが結構面白くてあっと…

平井呈一「真夜中の檻」

こんばんは、皆様、三頌亭です。これも以前出ていた時に紹介しなかった本なので紹介しておきます。久しく以前に読んで感動した作品です。紀田順一郎が編集したアンソロジーで「真夜中の檻」と「エイプリル・フール」を読んだのですが、一読その鏡花風な怪異…

紀田順一郎『われ巷にて殺されん』(双葉社 1983)

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日は紀田順一郎の「われ巷にて殺されん」です。特にというわけではないのですが、たまたまブックオフで見つけたもので・・・(^^;)。この作品は改題されて「夜の蔵書家」(古本屋探偵の事件簿 :創元推理文庫)といいま…

佐島勤「続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー」

皆様、明けましておめでとうございます、三頌亭です。今年も相変わらずのピッチの更新ですがよろしくお願い申し上げます。というわけでここ最近、「プログラム」関係の話題を投稿してまいりましたが、息抜きに本の話題ですw。佐島勤「続・魔法科高校の劣等生…

アリステア・マクリーン「荒鷲の要塞」 (ハヤカワ文庫 NV)

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日はアリステア・マクリーン「荒鷲の要塞」を紹介いたします。以前、「ナヴァロンの要塞」を紹介したことがありましたが、あの作品がマクリーン初体験の本でした(映画版のほうが先なんですけどねw)。ところで本格ミステ…

笹本祐一「妖精作戦」(創元SF文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。以前、秋山瑞人「イリヤの空、UFOの夏」という作品を紹介したことがあったかと思います。そのときこちらの作品、笹本祐一「妖精作戦」のことも紹介したかったのですが、スペースの加減で見送りましたw。仄聞するところにより…

矢野徹「自殺潜水艦突撃せよ」 (角川文庫1980年)

こんばんは、皆様、三頌亭です。これも以前読んだものなかからご紹介いたします。SF作家・矢野徹のものとすれば代表作とは言えないでしょう。古い読者ならマンガになった「地球0年」や劇場アニメになった「カムイの剣」のほうがよくご記憶のことでしょう。 …

トマス・フラナガン「アデスタを吹く冷たい風 」(ハヤカワ・ミステリ文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日は以前読んだものの中から紹介いたします。作者は推理小説プロパーではありませんので、この作品集のみがミステリー分野での全集となります。トマス・フラナガンは大学の先生でアイルランド文学の研究者でした。「アデス…

『魔法科高校の劣等生(32) サクリファイス編/卒業編 』(電撃文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。『さすおに』最新刊です。一応、本巻をもって堂々の完結でございます。連載から10数年長かったですね~。長きにわたって破綻なくプロットを積み上げる作者のエネルギーとその熱意を素直に称賛したい三頌亭です。ところでこれ…

ミルワード ケネディ「救いの死 」(世界探偵小説全集:国書刊行会)

こんばんは、皆様、三頌亭です。この本も読み残しです。作者のミルワード ケネディですが英国のミステリ作家としてはよく知られた人のようで戦前にも翻訳があるそうです。で本作「救いの死」ですが、まあ異色作ではありますね。ただ登場人物に魅力がないのと…

ジョン・スラデック「見えないグリーン」 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。この本もだいぶ以前に読んで記事にしてなかったものです。再読しましたが、古典的な枠組みのミステリーの末裔ですね。プロットは新規性のある大きなトリックが一つ加えられていてなかなかの驚きですw。探偵さんや登場人物の…

折原一「ファンレター」(講談社:1996)

こんばんは、皆様、三頌亭です。ごそごそ本の整理をやっていたら出てきたので読んだ本ですね。書簡体形式の連作短編小説です。この作者のもので手紙を使ったものとしては「チェーンレター」というのもありました。お勧めはしませんが個人的に面白かったです…

C・W・グラフトン『真実の問題』(世界探偵小説全集:国書刊行会)

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日は読み残しの本からご紹介いたします。だいぶ前のことですが、・・・私の大好きな映画監督のフリッツ・ラングの作品でハリウッド最後のものとなった「条理ある疑いの彼方に」( Beyond a Reasonable Doubt (1956))という…

T・E・D・クライン「復活の儀式」(創元推理文庫:2004)

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日は読み残しの本のなかからご紹介いたします。T・E・D・クライン「復活の儀式」です。結構分厚いのが上下巻に分かれて2冊あります。始末の悪いことに下巻が見つかりませんw。なので仕方なくebookで残りを読みました。オリ…

ディーン R.クーンツ「ファントム」

こんばんは、皆様、三頌亭です。本屋さんへ行ったら「アンドロメダ病原体-変異-」という本が出ていたので思い出して書いておきましょう。ディーン R.クーンツ「ファントム」です。この本は一言でいうと「アンドロメダ病原体」とクトゥルー神話を合わせたよう…

スコット・デイヴィッド・アニオロフスキ編「ラヴクラフトの世界」

こんばんは、皆様、三頌亭です。だいぶ前に青心社から出た本です。最近になって読みました。いわゆる「クトルフ神話」のアンソロジーです。ある意味究極のワンパターンのアンソロジーですね。収録作品は下記の通りです。「ダニッチの破滅 」と「コロンビア・…

山田風太郎「幻燈辻馬車」(新潮社:1976)

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日は以前読んだ本の中から紹介いたします。山田風太郎「幻燈辻馬車」です。この作品、連作短編集といったほうがいいのでしょうか?。山田風太郎の明治小説集のなかのひとつですが、三頌亭が読んだ彼の明治ものの中ではもっ…

山田風太郎「太陽黒点」(1963: 桃源社)

こんばんは、皆様、三頌亭です。今回は山田風太郎「太陽黒点」です。これまた古いお話で恐縮なのですが、山田風太郎がミステリ作家としてデビューしたことを知ったのは現代教養文庫の山田風太郎傑作選を読んでからでした。当時、山田風太郎といえば「忍法帖…

D・M・ディヴァイン『五番目のコード』(現代教養文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。D・M・ディヴァイン『五番目のコード』ですね。昔読んだので少し再読しました。ディヴァインの作品の中でも人気作だと思います。「ミッシング・リンク」の見せ方が非常に上手な作品でした。ただ、犯人はすこしミステリーを…

L・P・ ハートリー「ポドロ島」 (KAWADE MYSTERY)

こんばんは、皆様、三頌亭です。最近、ebookで『The Complete Short Stories of L.P. Hartley(Beaufort Books:1986)』というのを買ってみました。L・P・ ハートリーの短編全集です。アンソロジーピースとしてはよく収録される作家なのですが、まとまっ…