こんばんは、皆様、三頌亭です。以前、秋山瑞人「イリヤの空、UFOの夏」という作品を紹介したことがあったかと思います。そのときこちらの作品、笹本祐一「妖精作戦」のことも紹介したかったのですが、スペースの加減で見送りましたw。仄聞するところによりますと秋山瑞人さんの「イリヤの空、UFOの夏」は笹本祐一「妖精作戦」のラストに衝撃を受けて書かれたものだそうです。「イリヤの空、UFOの夏」を読んだとき、すぐイメージしたのが笹本祐一「妖精作戦」でした。この作品にはいまではライトノベルの定番シーンとなってしまったものがぎっしり詰め込まれています。いささか古くなってしまった感は否めないのですが、リアルタイムで読み逃した方にお勧めしておきましょう。因みに元版はソノラマ文庫でした。
出版社紹介
妖精作戦 (創元SF文庫)
「夏休みの最後の夜、オールナイト映画をハシゴした高校二年の榊は、早朝の新宿駅で一人の少女に出会う。小牧ノブ―この日、彼の高校へ転校してきた同学年の女子であり、超国家組織に追われる並外れた超能力の持ち主だった。彼女を守るべく雇われた私立探偵の奮闘むなしくさらわれてしまうが、友人たちは後を追い横須賀港に停泊する巨大原潜に侵入する。歴史を変えた4部作開幕。」
ハレーション・ゴースト (妖精作戦 PARTII)
「間近に迫る学園祭での上映に向け、2年B組の面々は自主制作SF映画の撮影に追われている。ある日、彼らのいる建物だけを地震が襲った。ついで理科標本室での剥製の始祖鳥が羽ばたき、大温室ではドラキュラ伯爵が出現してヒロイン役の子をさらう。追跡のさなか沖田は氷島陽子と名乗る女生徒と出会った…。彼らは無事に学園祭当日を迎えられるのか。忘れがたい余韻を残す名編。」
カーニバル・ナイト (妖精作戦PARTIII)
「再度の小牧ノブ誘拐のためSCFは女子転校生を星南学園へ送り込む。和紗結希―思念のみでTNT火薬20トン相当の破壊力を生み出すサイコ・クラッシャー。これを受け探偵・平沢が再び星南学園に出没、事態を察した沖田たちは結希の正体に気づきながらも、お近づきになろうとデート作戦を繰り広げ…そして学園一帯は戦場と化す。SCFのミッション名は“カーニバル・ナイト”。」
ラスト・レター (妖精作戦IV)
「星南学園一帯での戦闘により、ノブは和紗結希に連れ去られ、長い一夜が明けた。しかし、失意の榊の耳にノブの声が届く―「わたしはここよ、あなたはどこ?」。奪還を誓う榊たちは、ノブの居場所を厚木基地と断定し、ふたたび果てしない追跡を開始した…。迫りくる決戦のときを前に明かされる、この世界が直面しているおそるべき真実とは。永遠の名作シリーズ、衝撃の完結編。」