佐藤恵秋「雑賀の女鉄砲撃ち」「雑賀の女鉄砲撃ち 鋼輪の銃」(2018:徳間時代小説文庫)
こんばんは皆様、三頌亭です。これはちょっと前に読んで記事にしてなかった本です。紀州雑賀衆をテーマにした小説です。和田竜さんの「村上海賊の娘」なんかと発想が似てなくもないですが、・・まあ良しとしましょう。ニューウエイブ時代小説とまではいかないのですが、歴史ものの周辺の話題をうまく料理したところが面白いです。三頌亭としてはNHKの大河ドラマのような話題からは外れた雑賀衆というところが好物ですねww。ただ周辺歴読本的名所めぐりのようなところが多いのでもう少し主人公のことを書き込んでほしかったといううらみがあります。それにしても羽柴秀吉の書かれ方がすごい(ひどいww)ですね。これではただの女狂いのオッサンですな。何はともあれ時代小説お好きな方いかがでしょう?
出版社紹介
「雑賀の女鉄砲撃ち」
『戦国を駆け抜けた女鉄砲撃ち四姉妹の波瀾万丈の生涯。本格歴史冒険小説登場!紀州雑賀は宮郷の太田左近の末娘・蛍は、鉄砲に魅せられ、撃術の研鑽に生涯をかける。雑賀衆は、すぐれた射手を輩出する鉄砲撃ち集団だ。武田の三河侵攻に対し織田信長が鉄砲三千挺を揃えたと聞いた蛍は、左近に無断で実見に赴く。三州長篠で三段射撃戦法により、最強の武田騎馬隊が粉砕される様子を目の当たりにした! 信長、家康を助け、秀吉、雑賀孫一と対立。戦国を駆け抜けた稀代の女鉄砲撃ち蛍はじめ四姉妹の活躍を描く歴史時代長篇。』
「雑賀の女鉄砲撃ち 鋼輪の銃」
『紀州雑賀は宮郷の太田左近の娘・蛍は、射撃術の研鑽に生涯をかける女。
秀吉に太田城を水攻めで落とされ、父母姉妹と一族を失った。秀吉への復讐を誓い、新開発の鋼輪銃を手に戦場を駆ける。義賊・石川五右衛門と大坂城に潜入したり、徹底的に豊家に抗うのだった。義なき朝鮮出兵に立ち向かうため半島に渡った蛍は、帰国後、関ヶ原へ赴く……。戦国を鮮烈に駆け抜けた女鉄砲撃ち再び!
(歴史時代冒険長篇)
<目次>
序章 忍城水攻め
第一章 往き残りしものたち
第二章 鋼輪の銃
第三章 盗賊石川五右衛門
第四章 伏見築城
第五章 殺生関白
第六章 残火再燃
第七章 玉女略奪
第八章 天変地異人為
第九章 慶長の役
第十章 家康策動
第十一章 天下分け目
第十二章 関ヶ原に踊る
終章 泰平の世』