『Vivy -Fluorite Eye's Song-』(ウィットスタジオ製作)

こんばんは、皆様、三頌亭です。最近見たものの中からご紹介いたします。ウィットスタジオ製作のSFヒューマンドラマとなっております。原案はライトノベルRe:ゼロから始める異世界生活』の長月達平さんですね。全13話で程よくまとまってました。ちょっとあれですねw、京アニの『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』なんかと感じが似通ってます。絵の方はかなりいいですね。ネーミングが個人的には少し面白くて、「眼は蛍石レンズ(Fluorite Eyes)なのか~」とか「アラヤシキ(アーラヤ識)とかよく考えてるな~」ということに目がいっちゃってましたw。

 

内容紹介

「Vivy -Fluorite Eye’s Song-」特別総集編-To make everyone happy with my singing

https://www.youtube.com/watch?v=nFcvc5W4Aqs

最期までネタバレしてますんで要注意です。

f:id:kms130:20210725141308j:plain

Vivy -Fluorite Eye's Song-1

f:id:kms130:20210725141332j:plain

Vivy -Fluorite Eye's Song-2

 

ガバメント(軍用拳銃)を持った少年―風忍自薦短編集 (QJマンガ選書02:1997)

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日はたまたま見つけた本の中からご紹介いたします。以前のQJマンガ選書の中の1冊、風忍の「ガバメント(軍用拳銃)を持った少年」です。ダイナミックプロの出身ですね。表題作はかつての「マンガ少年」に掲載された作品だったと記憶しています。「画力」といいますか、絵の方はなかなかすごいんですよ、この方。表紙をご覧になっていただければおわかりだと思いますが、「横尾忠則」ばりのカラー表紙で、迫力があります。内容はというと一応SFなんですが、ユニークといいますか・・・w、なんか変な作風なんですww。ちょっと比べるものがないんで久しぶりに取り出してきました。また、代表作としてよく知られた「地上最強の男-竜」もこの機会に紹介しておきます。

 

出版社紹介

風忍の独特の感性で描かれた、不条理に満ちた世界。それは読む者の感性にすべて委ねられている。空離巣中学校に、転校生が現れた。彼の名は大島光一。転校初日に担任になるはずだった先生が、屋上から飛び降り自殺を図る事件が起こり、学内は騒然となるが、彼をこの中学校に呼んだという先輩・白石静香が現れて……。表題作「ガバメントを持った少年」ほか「男は度胸」「HEART&STEEL」「花鳥風月」「宇宙に向かってとび出せない」「愛染転生」「絶滅者」「霊体人間」「超高速の香織」を収録。』

f:id:kms130:20210724015052j:plain

ガバメント(軍用拳銃)を持った少年

f:id:kms130:20210724015144j:plain

地上最強の男-竜

 

ナサニエル・フィルブリック「復讐する海 捕鯨船エセックス号の悲劇」(『白鯨との闘い』集英社文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。唐突ですがアメリカのハードロック・バンド、マウンテンの曲に「ナンタケット・スレイライド」という曲ががあります。「おおっ~レスリー・ウェストとフェリックス・パパラルディだぁ~」というかたには説明は不要でしょうww。こんな曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=JBysEkQHr2Y

昔、聞いたときに少年船員オーウェン・コフィンに捧げられた曲だということをなにかで読んだのですが、その海難事故はハーマン・メルヴィルの小説『白鯨』に影響を与えたと書かれてありました。ハーマン・メルヴィルの『白鯨』は三頌亭の大好きな作品だったので気にはなったのですが、なんか詳細が分からずピンときませんでした。しかし、この本『白鯨との闘い』を読んでやっと納得がいきました・・・・という本ですw。

 

「復讐する海 捕鯨船エセックス号の悲劇」は最近の調査に基づいて書かれたノンフィクションです。読むのがめんどくさいという方のためにロン・ハワード監督の映画もございます。一応見てみたのですが、なかなかよくできていて見ごたえがありました。お好きなメディアでいかがでしょうか?

 

出版社紹介

1820年11月、捕鯨船エセックス号は巨大なマッコウクジラに襲われ大破した。猛威をふるう自然に翻弄され、心身ともに疲弊した男たちは、脆弱なボートで太平洋の真ん中をさまよう。飢えと渇き、恐怖、絶望…。最悪の状況下、彼らがとった究極の選択とは?メルヴィルにインスピレーションを与え、『白鯨』が生まれる基となった海難事故を詳細に描いた、全米図書賞ノンフィクション部門受賞の衝撃作。

フィルブリック,ナサニエル

1956年アメリカ生まれ。ナンタケット島の歴史についての屈指の研究家。『白鯨との闘い』は2000年に全米図書賞のノンフィクション部門を受賞し、2015年に映画化された。その他にも数多くの作品がベストセラーとなり、複数の賞を受賞している。現在も妻と共にナンタケット島に在住し、ナンタケット歴史協会の研究員として活動中」

 

 

f:id:kms130:20210704210845j:plain

whale01

f:id:kms130:20210704210925j:plain

whale02

f:id:kms130:20210704210948j:plain

whale03

 

一峰大二「電人アロー」

こんばんは、皆様、三頌亭です。少し遅れてしまいましたが、一峰大二さんお亡くなりになってしまいました。謹んでご冥福をお祈りいたします。最近追悼記事が多くなってしまって少し寂しい三頌亭です。この人の漫画にはいろいろ思い出も多いのですが、どれか一つということで「電人アロー」をお持ちいたしました。この作品は一峰大二さんが多く手掛けたコミカライズ作品ではなく、彼のオリジナル作品です。たしか連載は「少年」でしたか・・・。ただしまとめて読んだのはサンコミックの5巻本でした。幸いなことに現在はウェブで全巻が読める状態です。どうでもいいのですが必殺技の「電光スピア」というのが結構まねやすくて面白かったものでしたw。

https://www.sukima.me/book/title/BT0000481738/

 

さて、「電人アロー」は最近コミケで発表された完全な新作がありまして現在売られております。三頌亭は少し読むのを楽しみにしています。ところで「電人アロー」はかつてアニメ化の話があったのですがスポンサー企業の田辺製薬が降りてしまったので、幻のアニメとなってしまいました。ただその時のパイロットフィルムが残っていて放映されたようです。興味のある方はこちらでどうぞ。

https://www.youtube.com/watch?v=eao1ca4ioHg

 

出版社紹介

【半世紀の時を経て、あの電人アローが帰ってきた!!】

1964年、雑誌『少年』で連載が開始され、以後絶大な人気を博したSFマンガ「電人アロー」。本書は約半世紀を時を経て、著者・一峰大二が画業60周年記念に、その続編として書き下ろした「新・電人アロー」とも言うべき完全新作の第2巻である。

【電人アローとは】

鉄腕アトム」「鉄人28号」とともに3大SF連載作品として、絶大な人気を博したSFマンガである。著者・一峰大二が数多の作品なかでもコミカライズで磨いたテクニックを惜しげもなくつぎ込んだ、オリジナル作品としてもっとも思い入れの強い作品の一つだ。

【内容】

最強のライバル・ 怪人 X ファイターを見事に撃退した無敵のスーパーサイボーグ・電人アロー。しかし、宿敵はまだあきらめていなかった……。次なる刺客は、怪人 X ファイターが鍛え上げた最強の剣士「カッターマン」!カッターマンは隕石から生み出された恐るべき切れ味をもつ・隕石剣・を武器に電人アローに襲いかかる――。さらに本作には1980年代に『The・かぼちゃワイン』で一世を風靡した三浦みつる氏がアシスタントとして作画に協力している。2017年に三浦みつる氏は漫画家を引退しているが、親交の深い敬愛する一峰大二先生のたっての依頼であり、電人アローの大ファンであったために…と作画協力を快諾したのである。三浦みつる氏の協力により、大幅にパワーアップした本作は一見の価値あり!

【著者プロフィール】

一峰大二(かずみね だいじ)

絵物語作家岡友彦の弟子を経て、 1956年に『からくり屋敷の秘密』でデビュー。

1960年代から1970年代にかけて、 多くの特撮ヒーロー作品のコミカライズを手掛け、 特にピー・プロダクションの作品の大半を漫画化。中でも『スペクトルマン』への思い入れは強く、1999年に発売された単行本のために加筆を施したり、2006年には後日談を発表したりしている。ウルトラ作品の漫画を書く際には、テレビでは描かれない怪獣が多数登場する回を描くことが多かった。2005年、『画業半世紀一峰大二大全集』で 第34回日本漫画家協会賞特別賞を受賞。

 

f:id:kms130:20210611000656j:plain

電人アロー01

f:id:kms130:20210611000741j:plain

電人アロー02

f:id:kms130:20210611000805j:plain

電人アロー03

f:id:kms130:20210611000830j:plain

電人アロー04

 

笹沢左保「流れ舟は帰らず (木枯し紋次郎ミステリ傑作選)」 (創元推理文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日は笹沢左保の「木枯し紋次郎」です。70年代初めのテレビドラマがあまりにも有名なので原作は読んだことがないという方のほうが多いのではないかと思います。かく言う三頌亭も読んだのはだ学生になってからですw。ミステリ作家としての笹沢左保には非常にたくさんの秀作ミステリ作品があるのですがあまりにも作品数が多いためか、レビューして傑作選を作ろうという方が悲しいかなおられません。「木枯し紋次郎」は時代小説ではありますが非常にミステリ色の強いエピソードが多くて大変面白いです。新しく創元推理文庫から傑作選が出ましたのでお知らせしておきます。

 

出版社紹介

「三度笠を被り長い楊枝をくわえた姿で、無宿渡世の旅を続ける木枯し紋次郎。己の腕だけを頼りに、人との関わりを避けて孤独に生きる紋次郎だが、否応なしに旅先で事件に巻き込まれてゆく。幼なじみの身代わりとして殺人罪を被って島送りになった紋次郎が、島抜けに参加して事件の真相を追う第1話「赦免花は散った」。瀕死の老商人の依頼により、家出した息子を探す「流れ舟は帰らず」。宿場を脱走した女郎たちとの逃避行の意外な?末を綴る「笛が流れた雁坂峠」。ミステリの巨匠が描く、凄腕の旅人にして名探偵が活躍する珠玉の10編を収録。」

f:id:kms130:20210516213046j:plain

笹沢左保「流れ舟は帰らず (木枯し紋次郎ミステリ傑作選)」

 

佐島勤「続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー(2)」 (電撃文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。「魔法科高校の劣等生」の新しいシリーズ・メイジアン・カンパニー篇・第2巻です。どちらかというとひところのサラリーマン小説の着せ替え人形的な感じになってきてるように思う三頌亭ですw。今回はレリック争奪戦の様相になってきてるところが面白いですね。七草真由美&遠上遼介のコンビの活躍を期待しております。前シリーズで出番の少なかったキャラクターのエピソードをぜひ盛り込んでほしいものであります。

 

出版社紹介

「新たな組織『FAIR』の登場で、レリックを巡る争いが激化する!。メイジアン・カンパニーのメンバーは魔工院の設立準備を進めていた。達也は十師族の一員である八代家の隆雷に、学院長就任の打診をする。魔法資質保持者の人権自衛という目的のために、着実に行動していた。そんな中、加工途中のレリックを狙った魔法師犯罪が勃発。その背後には人造レリック盗難事件の犯人が属していたUSNAの魔法至上主義過激派組織『FAIR』の影が……。達也はこれに対抗するために同じくUSNAの魔法団体『FEHR』との接触を試みる。

三つの組織が交わることでレリックを巡る争いが激化する――。」

 

f:id:kms130:20210502224510j:plain

「続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー(2)」 (電撃文庫)

 

南條範夫「血染めの旅籠 (月影兵庫ミステリ傑作選)」 (創元推理文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日は以前読んだものですが新しく傑作選が出ましたので紹介いたします。子供のころテレビドラマになって人気がありましたので、ご存じの方もあるかとは思います。近衛十四郎主演の『素浪人 月影兵庫』ですね。原作を読んだのは光文社文庫(全6巻)に収録された時でした。歴史小説の作家のイメージがある南條範夫ですがミステリー色の強い作品を多く書いていて、三頌亭もいままでいくつかを紹介してきました。剣豪小説・エンターテイメントの本作のなかのエピソードからミステリ傑作選を編集したのが今回の出版です。収録作品のなかでは少し長めの「大名の失踪」が記憶にあるでしょうか?。また長編のため今回は収録されなかった「月影兵庫 極意飛竜剣」もミステリー色の強い、大変面白い作品になっておりますのでお勧めしておきましょう。

 

 

出版社紹介

「血染めの旅籠 (月影兵庫ミステリ傑作選)」 (創元推理文庫)

「徳川11代将軍家斉の時代。時の老中・松平伊豆守信明を伯父にもつ、明朗で人懐っこい青年剣士・月影兵庫。彼は伯父の秘命を帯びた道中や、相棒の安との旅路で様々な事件に遭遇する。その度に、兵庫は鋭い洞察と上段霞切りを始めとした武芸を駆使し、解決していく。大雨で足止めを食らった人々が滞在する旅籠で、殺人が起こる「血染めの旅籠」。盗賊が豪商から盗み出した千両箱の在処を探す「偉いお奉行さま」。行方不明になっていた村で評判の美人が4年ぶりに帰還。それを機に奇怪な殺人が起きる「帰ってきた小町娘」など、傑作17編を収録する。/【収録作】「上段霞切り」/「通り魔嫌疑」/「血染めの旅籠」/「首のない死体」/「大名の失踪」/「二百両嫌疑」/「森の中の男」/「偉いお奉行さま」/「帰ってきた小町娘」/「掏摸にもすれないものがある」/「私は誰の子でしょう」/「鬼の眼に涙があった」/「乱れた家の乱れた話」/「ただ程高いものはない」/「理窟っぽい辻斬り」/「殺したのは私じゃない」/「殺しの方法は色々ある」/編者解説=末國善己

 

月影兵庫 極意飛竜剣」 (光文社時代小説文庫)

「老中松平信明の嫡子信安が惨殺された。木挽町下屋敷で兵庫を待っているところを襲われたのだ。犯人の追及に乗り出した兵庫は、片腕の男が事件の鍵を握っていることを知る。秘剣颯爽、シリーズ第二弾!(『片腕の男』改題)」

 

f:id:kms130:20210429231535j:plain

「血染めの旅籠 (月影兵庫ミステリ傑作選)」

f:id:kms130:20210429231626j:plain

月影兵庫 極意飛竜剣」