D・M・ディヴァイン『ロイストン事件』(現代教養文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日はD・M・ディヴァイン『ロイストン事件』です。かなり前に読んだので少し再読いたしました。ディヴァインの長編・第3作品です。この作品、弁護士一家のお話なのですが、まるで人形劇を見るが如くでありまして、それぞれにわかりやすいキャラクタを配し、非常に無駄なくストーリーを進行させているところがすごいです。肝心のミスダイレクションはほかのディヴァイン作品にに比べて控えめですが、見せ方は素晴らしいですw。さて『ロイストン事件』って何だったんだ?・・・というツッコミがあるとは思いますが、読んだ後ではどうでもよくなるのでご心配なくw。ところでテキストのほうが現在絶版なので、創元推理文庫に入るまでもう少しだけお待ちください。

出版社紹介
「至急助けが要る。きわめて重大なことがわかった。おまえの義弟は…」4年前に勘当されたマークが実家で見た手紙の下書きは何を意味しているのか。父の死体が新聞社内で発見された。父は勘当の元になったロイストン事件の再調査をしていたようだ。それは教師をめぐるスキャンダルだったが、弁護士だったマークは父の意に逆らい、義弟を偽証と証拠隠滅で告発したのだった。

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The Royston Affair01

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The Royston Affair02