中町信「心の旅路」連続殺人事件 (徳間文庫)

こんばんは、皆様、三頌亭です。これも、昔読んだ作品からご紹介いたします。まああいろいろあって40年も前のお話で恐縮ですw。中町信の長編作品は50以上あるのですが、三頌亭が目を通しているのは60%くらいでしょうか?。その中でもっとも印象に残っているのが『「心の旅路」連続殺人事件』です。「心の旅路」というくらいですから記憶喪失のお話なのですが、解説の中島河太郎先生も書いている通り、そのサスペンスフルな展開は中町信の作品の中では特筆すべきと思ってきました。専業作家になるまでの10数年間、第一長編「新人賞殺人事件(模倣の殺意)」から短編集「Sの悲劇」までの作品はどれも丁寧に書かれていて素晴らしいです。下記にwikiからの作品リストをお示しいたします。

中町信・作品リスト
新人賞殺人事件(1973年6月 双葉社
【改題】新人文学賞殺人事件(1987年2月 徳間文庫)
【改題】模倣の殺意(2004年8月 創元推理文庫

殺された女(1974年2月 弘済出版社)
【改題】「心の旅路」連続殺人事件(1987年8月 徳間文庫)

殺戮の証明(1978年2月 日本文華社)
【改題】女性編集者殺人事件(1987年9月 勁文社ノベルス / 1989年7月 ケイブンシャ文庫)

自動車教習所殺人事件(1980年2月 徳間ノベルス / 1988年2月 徳間文庫)
【改題】追憶の殺意(2013年8月 創元推理文庫

高校野球殺人事件(1980年12月 徳間ノベルス / 1989年2月 徳間文庫)
【改題】空白の殺意(2006年2月 創元推理文庫

散歩する死者(1982年6月 徳間ノベルス / 1989年10月 徳間文庫)
【改題】天啓の殺意(2005年4月 創元推理文庫

田沢湖殺人事件(1983年3月 徳間ノベルス / 1990年7月 徳間文庫)

奥只見温泉郷殺人事件(1985年11月 徳間ノベルス / 1991年6月 徳間文庫)

十和田湖殺人事件(1986年5月 徳間ノベルス / 1992年3月 徳間文庫)

Sの悲劇(1987年9月 青樹社
収録作品:Sの悲劇 / 死の時刻表 / 裸の密室 / カブトムシは殺される / サンチョパンサは笑う / 312号室の女 / 動く密室

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「心の旅路」連続殺人事件01

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「心の旅路」連続殺人事件02