ポール・アルテ「第四の扉(La Quatrième Porte)」

こんばんは、皆様、三頌亭です。ポール・アルテですね。三頌亭日乗で取り上げるのはたぶん初めてです。余談ですが5月に、来日したらしいです。ところでツイスト博士のデビュー作「第四の扉」でございます。やっぱりいまのところの代表作でしょうか?。J.D.カーの衣鉢を継いだフランス作家の面目躍如といったところで、非常に意欲的な作品です。往年の黄金時代の探偵小説よろしくトリック満載なのですが、そのキモはひねりまくったプロットにあると思います。最近、「カササギ殺人事件」を読んだので、思い出した作品です。もう発表から時間がたってしまっているので読んだ方も多いと思いますが、お勧めしておきます。私見ですが割合日本の読者向きのパズラーでしょう?。

 

早川書房・作品紹介
「密室で夫人が自殺して以来、奇怪な噂の絶えないダーンリーの屋敷。幽霊が歩き回るというこの家に移り住んできた霊能者の夫妻は、関係者を集めて交霊実験を試みる―それは新たな事件の幕開けだった。死体を担ぐ人影。別の場所で同時に目撃された男。そして呪われた部屋に再び死体が現れる…奇術のごとく繰り出される謎また謎!各探偵の語る最後の一行が読者にとどめを刺す!フランス本格推理の歴史的傑作。」

 

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早川書房・ポケットミステリ版

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フランス版:France Loisirs, 2002